エッセンシャル思考 -12章 キャンセル

本の要約

さてこの記事ではキャンセルについて扱いますが

”何をキャンセルするだ?” ”前章の拒否することと何が違うんだ?”と

私は本書を読む前に思いました。これらの違いは

拒否することは本質的でないことを断ることで、

キャンセルとはすでに行っている本質的でないことをやめることです

これを極端に例えるならば

理想の彼女と付き合うために理想ではない女性は付き合わないのが拒否

理想の彼女と付き合いたいなら、理想ではない彼女と別れることキャンセルです

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途中でキャンセルすることの難しさ

本質でないと気付いた物事を途中でキャンセルすることはできますか

例えば

毎週のように行っているが生産性のない会議

寿司の握り方を学びに来たはずなのにずっとやらされる皿洗い

行きたくないけど毎日のようにあるママ友会

これらをなぜ断れないのか、キャンセルできないか

それには理由があります。それは以下の観点で説明できるといいます

  • サンクコストバイアス
  • 授かり効果

サンクコストバイアス

サンクコストバイアスというのは

サンクコスト…埋没した費用

バイアス…偏見、先入観

直訳すると”埋没費用による偏見”になります。つまり

すでに払ってしまった時間とお金のせい

後に引けなくなりたとえ損なことでも続けてしまう状態のことを言います

例えば

”高い授業料を支払ったのだから全ての講義に参加しないともったいないや”

”多くに時間を部活に費やしたのだからここでやめたら努力が無駄になる”

”株をここで売ったら損になるから損切はしない”

とかがサンクコストバイアスにあてはまります

授かり効果

授かり効果というのは

所有していると手放すことがもったいないと感じてしまうことです

所有していないときはそれほど価値がないと感じとれるといいます

例えば

自分が立ち上げたプロジェクトではうまくいっていない場合も

心理的には簡単にやめられないと思います

一方で、傍から見たら早くやめた方がいいと思う簡単にわかります

所有しているだけで価値があるという心理状態に陥ること

授かり効果といいます

所有(自分が主体となっていること)は心に大きく影響を及ぼすと述べています

キャンセルするテクニック

キャンセルすることは難しいと分かったところで

キャンセルするためにはテクニックが必要であると著者はいいます

本書ではキャンセルするために様々なテクニックを紹介してくれています

下記のテクニックがあります

  • 持っていないふりをする
  • もったいないをやめる
  • 失敗を認める
  • 第三者の意見
  • ゼロベース
  • 5秒待つ
  • 逆プロトタイプ

すべてを取り上げるには多すぎるのでこれはいいなと感じたもの

数点にピックアップして紹介していきます

もったいないをやめる

まずキャンセルするためには”もったいないと思うこと”をやめることが挙げられます

これは無駄は悪という固定観念があるからだといいます

高いお金を払ってキャンセル料とられたらもったいないと感じますよね?

時間とお金をかけてやってきた事業をいまさらやめるなんて無駄だと思いますよね?

だけども今引き返さないともっと多くの無駄を生むと著者は言っています

もったいないをやめましょう

失敗を認める

次に失敗を認めることです

これは失敗した事実を認めたくないことキャンセルすることです

まあこれは私自身もよくやりますね

変なプライドが邪魔をして失敗を認めて謝りたくなくいので言い訳つくろうとか

質問をするときもこれ聞いたら”こんなこともしらないの?”とか言われそうで

聞くに聞けないことが多々ありますが

そんなことは著者の言葉を借りるとすれば本当に時間の無駄ですね

逆プロトタイプ

最後に逆プロトタイプというものがあります

これは今やっていることを試験的にやめてみて、不都合があるか確かめる方法です

とても素晴らしく画期的なアイデアだと個人的に思いました

例えば

毎週行っていた定例会議を試験的にやめてみる

結婚するか迷っている彼氏と一旦距離を置いてみる

毎日している料理もやめて、一か月外食で生活してみる

等など これらを試してみて不都合があれば戻していいんです!!

しかしたいていのことはやめても何も問題ないといいます

これ以外にもテクニックはありますのでぜひ本書を手に取って読んでみて下さい

まとめ

キャンセルすることは難しいです

かけた時間、お金が無駄になってしまいます

しかし、そのまま続けていてもさらに無駄が増えるだけです

いまキャンセルすることで、本質を見据えましょう

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