単位長さ重量とは単位長さ当たりの重量を指します。
単位長さというのは1mや1cmのような1メートル・センチメートル・ミリメートルのことを言います。
単位長さ重量は主に定格サイズの木材や鉄骨梁などの自重の値に使われています。
単位長さ重量の単位は長さぶんの力を表す[kN/m]や[N/m]などがよく使われます。
単位体積重量から単位長さ重量への変換
構造計算をしているうえで単位体積重量から単位長さ重量に変換することはとても多いです。基本的なことなのでぜひ覚えておきましょう!
単位体積重量から単位長さ重量を求めるには
[単位体積重量⇒単位長さ重量]
(単位体積重量)×(面積)=(単位長さ重量)
単位長さ重量から単位体積重量を求めるには
[単位長さ重量⇒単位体積重量]
(単位長さ重量)÷(面積)=(単位体積重量)
自重
単位長さ重量で最も代表的なものは自重です。自重はその名の通り部材そのものが持つ荷重のことです。
例えば一般的なコンクリート梁が400mm×600mmであれば
\(24kN/m^3 \times 0.4m\times 0.6m =5.76kN/m\)
コンクリート梁400mm×600mmの単位長さ重量は5.76kN/mになります。
鉄骨梁の単位長さ重量の計算例
鉄骨梁の単位長さ重量の計算を例として挙げます。梁サイズはH-100x100x6x8とします。
鉄骨の単位体積重量は78.7kN/m3 この値の参照先はこちら
フランジの断面積は
\(100 \times 8\times 2 =1600mm^2\)
ウェブの断面積は
\((100-2 \times 8)\times 6 =504mm^2\)
H-100x100x6x8の断面積は(正確にはフィレット部も加算します。)
\(1600+504 =2104mm^2\)
したがって単位長さ重量は(単位体積重量)×(面積)なので
\(78.7kN/m^3 \times 2104mm^2 \times 10^{-6}=0.165kN/m\)
建築材料の単位長さ重量
ここからは各建築材料の単位長さ重量を一覧にまとめましたので、必要があれば参考してください
配管の単位長さ重量
配管の単位長さ重量は以下の通りです。
空調機ダクトの単位面積重量
空調機などのダクトの単位長さ重量は以下の通りです。
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