固定荷重とは

建物 建築構造の荷重

今回は固定荷重についてわかりやすく解説していきたいと思います。また固定荷重を一覧で表にしましたので参考してみてください!!

固定荷重は建築の構造設計を行う上で最初に必要な荷重の知識です。荷重は構造設計を扱う上で最も重要なキーワードなので、ぜひこの記事を参考にしてみて下さい!!

固定荷重とはなんだ??

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固定荷重とは

固定荷重(英:Dead Load)別名 死荷重とは物体の持つ重量を指します。

建築でいえば構造躯体自身の重量やそれに付随する内外装仕上げの重量も含めることが多いです。人間でいうところの体重に該当します。

また地震荷重はこの固定荷重と積載荷重を元に算定されるので、地震に強い建物を設計するうえ正しく固定荷重を算定することはとても重要となります。

固定荷重の記号は[D]または[DL]で表記され、単位は力を表す[kN]や[N]です。

固定荷重の設定と算定

固定荷重の設定と算定の算定方法は荷重指針によると、

建築物の固定荷重は、その実情に応じて設定し,算定する.

と記載があります。解説すると固定荷重は構造躯体自身の重量と常時固定されている仕上・設備機器・配管なども固定荷重として設定します。また設定する時に際しては荷重を過小評価しないように注意すること、施工時荷重や増改築などが予定されているのであればこれらも固定荷重として見込む必要があります。

建築基準法施行令 84条

建築基準法施行令の84条においても固定荷重についての詳しい記載があります。

 建築物の各部の固定荷重は、当該建築物の実況に応じて計算しなければならない。ただし、次の表に掲げる建築物の部分の固定荷重については、それぞれ同表の単位面積当たり荷重の欄に定める数値に面積を乗じて計算することができる。

建築基準法施行令 84条

固定荷重の代表例

建築の設計に使う固定荷重の代表的な例を挙げると

  • 柱や梁の構造躯体の自重
  • 床や天井、屋根の自重
  • 外壁や内装の重量
  • 仕上げ全般
  • 建物に緊結している設備機器
  • 天井や床下の配管

などが挙げられます。固定荷重と積載荷重の見分け方は定義によって難しくなりますが、基本的な考え方として、固定荷重は建築物自体の重量それに付随する家具などのように簡単に動かすことができない重量物を指しています。

建築材料の素材の密度

ここからは各建築材料の密度を一覧にまとめましたので、必要があれば参考してください。密度から重量を算定するときの式は

(物体の重量) =(物体の密度)×(物体の体積)×(重力加速度 )

セメント・木材の密度

金属の密度

石材・ガラスの密度

建築材料の単位体積・面積重量

ここからは各建築材料の単位体積重量および単位面積重量を一覧にまとめましたので、必要があれば参考してください

骨材・コンクリート・ガラスの単位体積重量

かわら・ブロックの単位面積重量

鋼材の単位面積(長さ)重量

デッキプレートの単位面積重量

商品名
https://www.taiko.co.jp/product/product06/

耐火被覆の単位面積重量

https://nengo.jp/service/2016/02/post_20/

配管の単位長さ重量

ダクトの単位長さ重量

引用元:建築物荷重指針・同解説

まとめ

今回は固定荷重についてまとめてきました。固定荷重は建築設計において重要なキーワードです。

もし材料の重量が分からなくなった場合はこちらの記事を参考にしてみてください!!

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