地域係数Zとは

建物 荷重

今回は地域係数についてわかりやすく解説していきたいと思います。

地域係数は建築の構造設計を行う上でとても重要な荷重の知識です。ぜひこの記事を参考にしてみて下さい!!

地域係数とはなんだ??

スポンサーリンク

地域係数とは(Z)

地域係数とは建築物を建てる地域によって地震の起きる頻度にバラツキがあるため、地震の頻度のバラツキを地域ごとに係数で表した値になります。

地域係数は建築基準法施行令第88条の1項、2項、4項、そして建設省告示第1793号によって定められています。

地域係数の記号は[Z]で表し、単位は無次元です。地域係数の大きさはの4段階で区分されています。

地域係数 Z
  1. Z=1.0
  2. Z=0.9
  3. Z=0.8
  4. Z=0.7

地域係数は地震荷重を算出する際に用いる値であり、値が大きくなるほど地震力が大きくなることを示します。

例えば沖縄県は地域係数がZ=0.7となるので地震力が他の地域よりも小さく設定されています。これは相対的に地震が起きる頻度が少ないことが理由です。

一方で東京都はZ=1.0なので地震力が大きく設定されていることがわかります。

地域係数を表形式で表したものを下記のリンクで示しますので確認してみて下さい。

地域係数一覧

(1)地域係数Z=1.0

【Z=1.0】

(2)から(4)までに掲げる地方以外の地方

(2)地域係数Z=0.9

【Z=0.9】

北海道のうち
札幌市 函館市 小樽市 室蘭市 北見市 夕張市 岩見沢市 網走市 苫小牧市 美唄市 芦別市 江別市 赤平市 三笠市 千歳市 滝川市 砂川市 歌志内市 深川市 富良野市 登別市 恵庭市 伊達市 札幌郡 石狩郡 厚田郡 浜益郡 松前郡 上磯郡 亀田郡 茅部郡 山越郡 檜山郡 爾志郡 久遠郡 奥尻郡 瀬棚郡 島牧郡 寿都郡 磯谷郡 虻田郡 岩内郡 古宇郡 積丹郡 古平郡 余市郡 空知郡 夕張郡 樺戸郡 雨竜郡 上川郡(上川支庁)のうち東神楽町、上川町、東川町及び美瑛町 勇払郡 網走郡 斜里郡 常呂郡 有珠郡 白老郡
青森県のうち
青森市 弘前市 黒石市 五所川原市 むつ市 東津軽郡 西津軽郡 中津軽郡 南津軽郡 北津軽郡 下北郡
秋田県
山形県
福島県のうち
会津若松市 郡山市 白河市 須賀川市 喜多方市 岩瀬郡 南会津郡 北会津郡 耶麻郡 河沼郡 大沼郡 西白河郡
新潟県
富山県のうち
魚津市 滑川市 黒部市 下新川郡
石川県のうち
輪島市 珠洲市 鳳至郡 珠洲郡
鳥取県のうち
米子市 倉吉市 境港市 東伯郡 西伯郡 日野郡
島根県
岡山県
広島県
徳島県のうち
美馬郡 三好郡
香川県のうち
高松市 丸亀市 坂出市 善通寺市 観音寺市 小豆郡 香川郡 綾歌郡 仲多度郡 三豊郡
愛媛県
高知県
熊本県(3)に掲げる市及び郡を除く
大分県(3)に掲げる市及び郡を除く
宮崎県

(3)地域係数Z=0.8

【Z=0.8】

北海道のうち
旭川市 留萌市 稚内市 紋別市 士別市 名寄市 上川郡(上川支庁)のうち鷹栖町、当麻町、比布町、愛別町、和寒町、剣淵町 朝日町、風連町及び下川町 中川郡(上川支庁)増毛郡 留萌郡苫前郡 天塩郡 宗谷郡 枝幸郡 礼文郡 利尻郡 紋別郡
山口県
福岡県
佐賀県
長崎県
熊本県のうち
八代市 荒尾市 水俣市 玉名市 本渡市 山鹿市 牛深市 宇土市 飽託郡 宇土郡 玉名郡
鹿本郡 葦北郡 天草郡
大分県のうち
中津市 日田市 豊後高田市 杵築市 宇佐市 西国東郡 東国東郡 速見郡 下毛郡 宇佐郡
鹿児島県(名瀬市及び大島郡を除く)

(4)地域係数Z=0.7

【Z=0.7】

沖縄県

市町村の最新の合併事情などはすべて反映しきれていないため、もし上記からもわからない場合は各市町村の建設課などに問い合わせてください!!

まとめ

今回は地域係数についてまとめてきました。地域係数は建築設計において重要なキーワードです。

もし地域係数が分からなくなった場合はこちらの記事を参考にしてみてください!!

地域係数が使われる地震荷重についてはこちらの記事を参考にしてみて下さい

コメント

タイトルとURLをコピーしました