こんにちは一級建築士でブロガーのTOMです。
今回は「一級建築士」および「二級建築士」の製図試験で使うおすすめの製図道具(私が使ったもの・同じ受験生が多く使っていたもの)11選を紹介していきたいと思います。
製図試験は試験時間約6時間のあいだでいかに効率よく作業ができるかがカギになります。
この記事では読者様が自分にあった道具を見つけられるようにお手伝いいたします。それではよろしくお願いいたします。
製図道具は何が必要なんだろう
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製図試験について
2次試験は毎年10月中旬の日曜日におこなわれます。受験生にとっては長いようでとても短い夏になります。
私が学科試験を合格してからの3ヶ月間戦う道具について、必要かそれともいらないのか合格者目線からハッキリとお伝えてしたいと思います。
ほとんど道具が最初の講義で使うので持っていない方は早めにポチッてみて下さい。
私の独断と偏見ですが必要度は以下のようにします。
星の数を参考にしてみてください!!
おすすめの製図道具11選
私がおすすめする製図道具11選は
- 製図版(ドラパス)
- 製図用シャープペン(グラフギア1000)
- シャープペン芯(B)
- 三角定規 兼 テンプレート (バンコ テンプレートプラス)
- フリクションボールペン(PILOT)
- ドラックテープ(3M)
- 電卓(アスカ)
- 勾配定規(ステッドラー)
- 製図用ブラシ(ドラパス)
- フローティングディスク
- 道具箱
製図版(ドラパス) ☆☆☆
製図版は製図の勉強中は毎日使います。学生のころ使っていたものがあれば使い回しOKです。ない場合は人に譲ってもらうか、あるいは急いで買いましょう
試験元が発表している製図版の要件は
要件を満たす中でのおすすめは軽くて持ち運びしやすい、丈夫なものですドラパスの製図版は3.2kgで比較的に安くて軽いものです。
値段は学科試験が終わった直後に値上がりしているので、合格を見据えて学科試験前に購入することをお勧めします!!
ほかの候補としては
- コクヨ トレイザーの平行定規(TR-HHEB11 A2) 3.4kg
- 武藤工業の平行定規 (UM-06N8 A2) 3.1kg
- ステッドラーの平行定規 (960 A2) 4.5kg
このあたりが選択肢になると思います。
シャープペン(グラフギア1000) ☆☆☆
シャープペンは一般的なものではなく、製図用のものが必要です。筆先が長いのが特徴です。
芯の太さの種類は
- 0.3mm
- 0.5mm
- 0.7mm
- 0.9mm
個人的におすすめは0.7㎜を1本と0.5㎜を1本です。芯の太さは図面の印象を大きく左右する最もの重要な道具なので、太ければ、採点者に力強い印象を与えることができ、良いとされています。しかし太ければ作図の操作性は下がるので
おすすめは躯体などは0.7㎜で文字や植栽などは0.5㎜で描きます。
本数が多すぎると持ち替える時間がもったいないし、少なすぎると壊れた時に何もできなくなるリスクがあるので合理的に考え2本用意するとよいでしょう!!
グラフギア1000は人気のシャープペンです。素材は金属系でかなり堅いため長時間の持ち続けると手が痛くなりますが、図面は力を入れて描くのでしっかりとしたペンでないとすぐ壊れてしまいます。
グラフギア1000は有名文具メーカーぺんてるが販売しているので、壊れにくくコスパの良いのでオススメです。ぜひとも購入を検討してみてください
芯(B) ☆☆☆
シャープペンの芯も合わせて必要です芯の濃さのおすすめはBです
鉛筆の芯の濃さは
(薄)10H<9H<…2H<H<F<HB<B<2B<…9B<10B (濃)
図面の印象は薄いより濃い方が印象が良いためできる限り濃い芯を選びましょう。
逆に色が濃くなればなるほど、芯は折れやすくなるという特徴があるのでバランスを取ってBが推奨されています。書店や文房具屋さんで色々試してみるのもいいかもしれません。
消しゴム(MONO) ☆☆☆
消しゴムは必要ですが重要度が下がります。意外かもしれませんが試験中に消しゴムを使っている時間はほとんどありません。どうしても消さなければいけない場合にのみ使います。
消しゴム自体に製図用のものはないので好きなものを使ってください。おすすめは個人的に使い慣れて最も好きなMONO消しゴムです。なんでもいいと思う人はぜひこちらを使ってみてください!!
三角定規 兼 テンプレート(Vanco)☆☆☆
三角定規は主に縦線を引くときに必ず使います。目盛りは使いません。(横線は基本的に製図版の平行定規を使います。)
テンプレートは柱を800×800で描くときやトイレの便座、家具や什器を描くときにあるので絶対に持っておきたい
バンコのテンプレートは三角定規とテンプレートが一体となっていますが教室でとても人気あります。2in1のテンプレートになるので道具の数も減るので、
- いつも持ち運ぶ荷物が少し減り負担が減ること
- 道具を紛失するリスクが減ること
- 道具を持ち変える時間が減り、作図時間短縮につながること
3000円弱でほかの受験生よりも有利に戦えるようになるのでぜひ購入を検討してみて下さい!!
三角スケール(シンワ測定) ☆☆☆
三角スケールは長さを測る時に必ず使います。使い勝手が良ければメーカー等は問いませんが、コスパの良いシンワ測定が無難です。
種類は30cmと15cmがあると使い勝手がいいでしょう。30㎝三スケは全体の寸法を測ったり、チェックのときに用い、15㎝三スケは細かい寸法(壁や階段)を測るときに使い小回りが利くのがやはり15cmです。
フリクション(Pilot) ☆☆
フリクションの赤ペン、青ペンはあると何かと便利です。問題分の読み取りや私自身はエスキス時に使っていました。
フリクションボールペンは消しゴムを使わずに消すことができるので、作業効率もアップするのでぜひ練習から取り入れてみてください!!
蛍光ペン(Pilot) ☆☆☆
蛍光ペンは問題文の読解に必ず使います、そして必要な色の数は全色です
使い分ける方法は別途お伝えしようと思いますが、最低でも黄色、オレンジ、ピンク、ブルーは用意しておきましょう
試験までの練習含め各5本くらいは使うと考えていい思います。勉強を始める前からまとめ買いで用意しておきましょう!!
ドラフティングテープ(3M) ☆
ドラフティングテープは製図版と製図用紙を固定するために使います。テープ類で固定しないと図面がズレて汚くなる原因になるので必ず用意しましょう。
おススメのScotchドラフティングテープは製図版と図面の相性がよく、図面描き上げた後に製図版から切り離すときに製図用紙を破ることないので安心できます。
幅は12㎜程度あれば十分だと思います。最後の最後まできれいな図面にこだわる方はぜひ購入を検討してみて下さい!!
電卓(アスカ) ☆☆☆
電卓は建築面積、延床面積、高さ制限、容積率を算出する際に必ず使用するので用意してください。しかしながら製図試験ではプログラム機能のある関数電卓は試験では使えません。
そこでおすすめなのは計算式が見えるアスカの電卓です。オススメの理由は
- 計算過程を見失わないこと
- 計算ミスが減り計算の時間が減ること
- 関数電卓以外で計算過程のわかる唯一の電卓
電卓の値段も1500円程度なので変な電卓を買うよりかはこちらの電卓を買ってみてください!!!
また関数電卓の中でもプログラム機能がなければ持ち込み可能なので一般的な関数電卓であれば携行できるので一度試験元が公表している使えない機能がないことを確認してみて下さい!!
その中で持ち込み可能だと思われる関数電卓はCASIO fx-JP500-Nです。
一般的な計算機能を有していますし、使用の認められないキーを有していないので、一応試験元の基準を満たしています。
勾配定規(ステッドラー) ☆
勾配定規は勾配屋根を描く際に使用します。しかしここ最近の試験問題で屋根勾配を指定する課題がほとんどありません。
予備校では課題で対策として出題されることはありましたが、もし手元に勾配定規がなくても定規で十分描けます。持たないよりも持ったほうがいいと思う人や持っていないと不安な方は用意してください。
勾配定規のおすすめはステッドラーの20㎝で、20㎝あれば十分足りるので小さくて大手メーカーのものなので安心です。ぜひ購入を検討してみてください!!
製図用ブラシ(ドラパス) ☆
製図用ブラシは消しカスを製図版から払い落すために使います。しかしほとんど消しゴムを使わないこと(使うと時間がもったいないので)やフリクションを使うこと、あるいは手や吐息でも十分払うことは可能なのでそこまで必要ないです。
しかしながら図面をきれいに描きたい方や採点者にいい図面を見せたい方はご用意下さい。
おすすめはドラパス製の製図用ブラシで軽くて小さいそして綺麗に消しカスを払えるとレビューでも人気の品です。製図試験後はプライベートや仕事でも重宝できるのでおススメです!!ぜひ購入を検討してみてください!!
フローティングディスク ☆
フローティングディスクとは三角定規に貼付け、定規を少し浮かすことで定規と図面の接地面を減らすので、鉛筆の細かい削りカスで図面を汚すことがなくなる道具です。(先ほどの紹介したバンコのテンプレートには使えないと思いますが…)
図面をきれいに描きたい方は用意してみるといいでしょう。個人的には製図道具の中で最も買ってみてよかったものの一つです、とても意外です。
道具箱 ☆☆(2023年度から持ち込み不可)
道具箱は2023年度の製図試験より持ち込みが不可能になりました。狭い机を有効活用するために道具箱を推奨していましたが、試験官が道具のチェックをしていたことはなかったのでおそらく道具を隠して持ち込むことを防ぐためだと思います。
ペン類を持っていくために筆箱を持っていくのは可能ですが試験中に机の上に出すことは不可能です。
できる限り持ち込む道具は少ないほうが机を広く使えることになるので今から道具の選別しておくべきです!!
道具箱は狭い机を有効活用するために掘りの深い道具箱を机に置いておくのがセオリーです。
本番の試験会場も個人に与えられる机がかなり狭いです(試験会場によってはまちまちですが)。製図試験中は道具が多すぎてとても散らかるので、一か所にまとめる道具箱はあると何かと便利です。
最初の講義で周りの同級生の道具箱を参考にしながら、自分に合った道具箱を探すとよいでしょう!!参考までに道具箱の購入リンクを貼っておきます。
【番外編】 不要なモノ
コンパス
円を描くことがほぼないので要りません。最悪の場合はフリーハンドで問題ありません。小さな円はテンプレートにあるのでそちらを代用してください!!
字消し板
図面描いたものをきれいに消しゴムで消している時間はありません。私自身字消し版を用意したものの試験期間中使った記憶がないので要らないと思います。
まとめ
製図試験に必要な道具リストは
- 製図版(ドラパス)
- 製図用シャープペン(グラフギア1000)
- シャープペン芯(B)
- 三角定規 兼 テンプレート (バンコ テンプレートプラス)
- フリクションボールペン(PILOT)
- ドラックテープ(3M)
- 電卓(アスカ)
- 勾配定規(ステッドラー)
- 製図用ブラシ(ドラパス)
- フローティングディスク
- 道具箱
どれも使い勝手がよく、作図時間の短縮につながり、つまりはチェックの時間を少しでも増やすことができる。それはまた合格へより近づくことができるアイテムとも言えます。
これらの道具は合格するための投資だと思って、ぜひ購入してみて下さい。きっとあなたの役に立つと思います!!
皆さんのこだわりの道具があればぜひコメントで教えて下さい!!
以上TOMでした
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