今回は、屋根の積雪荷重をブラウザで計算できる「積雪荷重計算ツール」を作ったので紹介したいと思います。
垂直積雪量と屋根勾配を入力するだけで、屋根形状係数 μb・積雪荷重 S = ρ·d·μb・長期/短期の組合せに用いる値を途中計算つきで求めます。一般の区域の緩勾配の大きな屋根で必要な積雪後の降雨による割増し(平成19年国土交通省告示594号)にも対応しています。ぜひ使ってみて下さい!!
期間限定公開とします、今後有料になるかもしれません。ご了承ください。
不具合・改善案がありましたら、コメント欄よりご連絡ください。
積雪荷重計算ツール
下のツールで計算できます。入力すると、すぐに結果が更新されます。
別のタブで開きたい場合はこちらから開けます。
このツールでできること
- 一般の区域・多雪区域の積雪荷重(単位荷重 ρ の目安を自動で入力)
- 多雪区域の雪下ろしによる垂直積雪量の低減(1m まで)
- 切妻屋根・片流れ屋根・陸屋根の屋根形状と、3/100 のような分数での屋根勾配の入力
- 屋根形状係数 μb = √cos(1.5β)(雪止めありは μb = 1)
- 積雪後の降雨による割増係数 α(対象になるかの判定つき)
- 長期・短期の荷重の組合せに用いる積雪荷重(多雪区域は 0.7S・0.35S も)
- 屋根の水平投影面積を入れると、屋根全体の荷重(kN)も計算
- 途中計算の表示と、A4用紙1枚の計算書の印刷
計算はお使いのブラウザの中で行うので、入力した内容がサーバーに送られることはありません。
使い方
- A 区域・垂直積雪量:区域を選び、特定行政庁が定める垂直積雪量 d(cm)を入力します。単位荷重 ρ は区域に合わせて自動で入ります(変更もできます)。
- B 屋根:屋根形状を選び、屋根勾配を「高さ / 水平」で入力します(例:4/10、3/100)。雪止めがある場合はチェックを入れます。
- C 積雪後の降雨による割増し(一般の区域のみ):屋根の最上端から最下端までの水平投影の長さ L(切妻屋根は棟から軒先まで)を入力します。屋根版が RC スラブの場合はチェックを入れます。
- 結果を確認する:図とまとめの表、その下に途中計算が表示されます。「A4で印刷」で計算書として印刷できます。
計算方法
積雪荷重 S と屋根形状係数 μb
S = ρ·d·μb、μb = √cos(1.5β)(β ≦ 60°、β > 60° のとき 0)
ρ:積雪 1cm ごとの単位荷重(一般の区域は 20N/m² 以上)、d:垂直積雪量(cm)、β:屋根勾配
積雪後の降雨による割増係数 α
α = 0.7 + √(dr / (μb·d))(α < 1.0 のときは 1.0、d は m 単位)
dr は屋根の長さ L と勾配 β に応じた告示の表の値を直線補間して求めます(L = 10m:2°以下 0.05・15° 0.01、L = 50m以上:2°以下 0.14・15° 0.03)。
対象は、一般の区域(垂直積雪量 15cm 以上)にある、勾配 15 度以下・長さ 10m 以上の屋根(屋根版が RC スラブのものを除く)です。
積雪荷重の考え方は積雪荷重とはで詳しく解説しています。
注意点
- 垂直積雪量 d・単位荷重 ρ・多雪区域は、建築物の所在地の特定行政庁が規則で定める値を確認して入力してください。
- 雪が偏って積もる場合(吹きだまり・段差のある屋根など)や、屋根から滑り落ちる雪の影響は計算していません。
- 計算結果の利用は自己責任でお願いします。重要な設計では手計算などで確認してください。
まとめ
今回は屋根の積雪荷重をブラウザで計算できる「積雪荷重計算ツール」を紹介しました。積雪荷重の手計算の確認や、降雨割増しの検討にぜひ使ってみて下さい!!
Excel で計算書を作りたい方は、積雪荷重計算シート(BOOTH)もご利用ください。

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